山本弘の虐殺観の原点

 

ジェライラの鎧
もちろん滅びるわ、それが小国の定めよ。でもね、なくなるのは国の名前だけなのよ。国民の大半は、新たな征服者の下で、前とたいして変わらない生活を続けるでしょう。ひょっとしたら、今より豊かになれるかもしれない

 

 

山本弘の初期ファンタジー小説である。
隣の貧乏悪党国家が攻めてくるのに備えて、家臣からの壁を作っておこうという提案に対して、国民みんなが幸せ国家の支配者の答えがこれ。
壁なんか作ったら相手を刺激する、だから丸腰でいいんだというなんともお花畑な発想である。
中世ファンタジーで、征服された国民の大半が前と対して変わらない生活を続けられる?
相手は自国民さえまともな生活が出来てない国でっせ。
これ、なんらかの比喩なのかと思うけど、本気だからね。
これで家臣と読者を論破しようとしてるからね。
この頃から山本弘歴史観に疑問を持つ人が増えていったんだよね。