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ビブリオバトルに勝つ正しい本

新編三光 中国で日本人は何をしたか 中国帰還者連絡会

山本弘著「魔獣めざめる」の参考文献であるこの本について紹介したいと思います。
まえがきで本多勝一さんはこう言っています。
ナチドイツとか日本軍、ベトナムでの米軍、中央アジアでの蒙古軍などいかなる民族も残虐非道の鬼になりえます。
しかし、他方で、民族により異なる性格もかなりあることも認めざるをえない。日本は反省ない民族であり、それは反省する民族よりこまわりもきくし、「手段を選ばずモウケる」ときにも有効だし、「どんな悪ラツな手段で選手を引き抜こうと、勝ちゃあいいんだ」式にやった野球チームの人気が一向に衰えない現象も関係があります。
「反省なき民族」としてのかなしき「特有性」の中で、日本人が地球上で他民族と遜色なく肩を並べることが出来るようになるには、この大虐殺を真実だと認め謝罪し、全世界的にくりひろげられている「反核軍縮」の大きなうねりの中で政府が防衛費を突出させたり危機感を煽ったりしないことが求められています。
それを示すように本の冒頭にはあの有名な南京大虐殺証拠写真がずらりと並びます。
そして中国で行われた日本人による大虐殺の証言が並びます。
これらの証言は中国の撫順戦犯管理所に収用されていた日本人戦犯により書かれたものです。
妊婦の腹を割き、焼け火箸で拷問を行い、嫌がる少女を銃剣で脅し、捕えた農民の生き肝をとり、赤ん坊を殺し母親を犯した証言です。
そして証言者は日中友好協会に入会し「人民日報」月刊誌を購読しており、今の日本に対して、戦争準備をやめてその金をアジアとの友好に使ってほしい、安保条約の下で核戦争の危機が迫っている、自衛隊が強化され軍事費が急増され再び戦争への動きが強まっている、他国の軍隊が駐留する限り平和は絶対に来ない、他国の侵略を口実に軍備拡張が公然と叫ばれているという正しい考えが述べられています。
最後になぜいま「三光」なのか書かれています。
今、急速な右傾化の道を辿る現在の情勢の中で再びそのような状況を作り出している為政者とその同調者に警告を与えるためである、と。
昭和57年にこの本が刊行されてから急速な右傾化は止まることなく続いており、30年以上も戦争危機から脱することの出来ない日本はとても大変だなと思い、早く平和が訪れることを期待します。