虐殺の文脈を考える

なんかアクセス数がいきなり伸びたんでブログを書く

 

 

 

 他人には「文脈を読んで判断しろ」と求める一方で、他人の主張は「単語を切り取り」する人をどう思うかって話ではなくて、

 

自身の著書の本の数行を根拠に、まったく文脈を無視した主張をする人の話です。

「世界中どこの民族だろうと、場合によって虐殺行為に走る可能性は常にある」ということを平等に主張しているかどうかはこのブログをみればわかるんだけど。

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実際に行われた多数の死傷者を出したヘイト虐殺デモに対しては、

「人口の0.1%にすぎない。デモや暴動に参加していない、つまり日本人や日本企業に危害を加えていない99.9%以上の中国人の存在も忘れないでほしい」

 

と言うなら、そんなことすら起こさなかった日本人の存在も忘れないでほしいんだよね。

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という一言で済むんだけど、誰も読まない小説の話がしたい。

 

「カーチス・E・ルメイを知らないのか。日本人を大量虐殺した大悪人だぞ」

というセリフは確かにあるんだけど、これって対立する悪者がどんだけ馬鹿か読者に知らしめるセリフであって、文脈からすれば、日本人に対する虐殺も描いているなんてことにはならないんだよね。

 

「僕の○○だけ取り上げるな、僕は○○についても〇〇についても〇〇についても書いてるんだ」

ご自分はブログでこのように発言するんだから、その数行以外には何が書かれているかちゃんと自身で説明すればいいのに。

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「他にも矢追純一、関英雄、竹内久美子糸川英夫あすかあきおドクター中松大槻義彦などの有名人がいる。宇野正美氏のユダヤ陰謀本や川尻徹氏のノストラダムス本が、よく売れていて版を重ねていたのも事実だ。まして、古代帝國軍総統・万師露観氏など、誰がどう見ても「弱い者」ではあるまい。
 abさんがこうしたメジャーな人たちをみんな無視し、僕がいじめたという「弱い者」として、三上晃氏の名前しか挙げていない」

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在日特権については、5章でたった2ページしか触れていません。他にもこの小説には、『フェッセンデンの宇宙』をはじめとするSF作品や、『アンネの日記』などのノンフィクション本、『不確定性原理』などの科学解説本、マンガ、アニメ、日本酒、輸入食品の安全性、ウミウシ仮面ライダーなどなど、いろいろなうんちくがびっしり詰めこまれているのに、@ichinoseyayoiはそれらを都合よく無視するのです。」

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「僕は作中で、東日本大震災の際の中国人窃盗団デマや放射能デマについてもずいぶん触れていますし、もちろんデマ以外について触れた箇所もかなり長いのですが、そこをしれっと無視して政治家に関するデマのくだりばかりをクローズアップするって、明らかに何らかの意図があります」

 

 

 

 

という長々とした前説。つまり「カーチス・E・ルメイを知らないのか。日本人を大量虐殺した大悪人だぞ」という箇所ばかりクローズアップする人の小説には本当は他に何が書かれてるのか。

つまり虐殺についてどう書かれているか「BISビブリオバトル部」を文脈、構成から判断しようという話。

 

戦争をテーマにしたビブリオバトルを扱った小説「BISビブリオバトル部」において、解説で福田和代が唯一触れている『戦場のおける「人殺し」の心理学』を中心に、日本人による虐殺以外についてどのような文脈で語られているか知ってもらいたい。

「BISビブリオバトル部2」解説福田和代「他の人が愛する本に、ケチをつけないであげてください。ケチをつけられるとへこみます。へこんだ人は心が閉じてしまいます。本は人の想いをつなぐ道具です」と書いてある皮肉については別問題。

 

小説の構成として、まず日本の戦争被害についてビブリオバトルで語られます。その後紹介されるのが『戦場のおける「人殺し」の心理学』

第二次世界大戦の戦場で、戦闘中に敵に向かって発砲していた兵士は、全体の15パーセントから20パーセントだという話が出てきます。それ以外の兵士は、戦友を救出したり武器弾薬を運んだりといった、敵を撃つ以外のことをやっていたんです」

南北戦争ゲティスバーグの戦いでは、──周囲の兵士の目をごまかすために、銃を撃たず、弾丸をこめる動作だけを繰り返していた──」

「レーザー光線を使った模擬戦闘──誰も傷つかない戦闘による実験が行われました。そして、模擬戦闘での命中率は、本物の戦闘よりもかなり高いことが実証されました。つまり、本当に人が死ぬ戦闘では、わざとはずしている兵士が多いことなんです」

「本当は大半の兵士が人を殺したくないんです。ほっとさせられますね。戦場では、すべての兵士が無慈悲な殺人機械になるわけじゃなく、多くの人には良心が残っているんです。」

「前線で敵と味方の兵士が仲良くなってしまうことがあるそうです。第二次世界大戦中のシシリーで、砲撃を受けて塹壕に飛びこんだアメリカ兵が、そこにいたドイツ兵と仲良くなって、いっしょにタバコを吸ったとか、ロシア戦線で戦闘の合間にロシア兵がドイツ兵に近づいてきて、タバコをくれたとか……これは確かに戦争のイメージが覆されます。」

 

『戦場のおける「人殺し」の心理学』では、発砲していたのは15%から20%の兵士しかいないという話に続き、
「──日本軍の捨て身の集団突撃にくりかえし直面したときでさえ、彼らはやはり発砲しなかった。」
というアメリカ兵の多くに良心が残っていた話が続く。

また『戦場のおける「人殺し」の心理学』P164を読めば、日本兵を殺した後に罪悪感を抱く海兵隊員の話だけではなくイスラエル兵、イギリス兵、イギリス兵、ドイツ兵、アメリカ兵、イスラエル兵、イスラエル兵の引用もあるとおりアメリカ兵特有の話でないこともわかります。

小説では「それなら東京大空襲や原爆投下とかは説明できないのでは」という質問が出ます。それに対して「人を殺すのに抵抗が生まれるのは、相手の姿がよく見える場合で、相手の姿が見えにくくなるほど抵抗がなくなるんです」と説明されます。

『戦場のおける「人殺し」の心理学』では、詳しく「権威者の要求」「集団免責」「犠牲者との距離」という説明がされています。そのうちの「犠牲者との距離」の話です。

ナイフで人を刺す行為よりも引き金を引くという行為の方が心理的な負担は少なく、それよりも砲弾や爆撃のボタンを押すという行為の方が心理的な負担は少ない。虐殺に対する心理的な負担は少ないという話です。心理的な負担の話でどっちが悪いという道義的な話ではありません。

銃剣で虐殺する事と、空襲で虐殺することは、心理的な負担からすればまったく違うという話をしているわけです。

 

この小説のこのような構成が何をいいたいのかわかりますよね。

空襲で虐殺するならともかく、目の前にいる何万人もの人間をどっかの市で虐殺できる民族の心理ってありえないよね。そんな民族いたとしたらだけど。

 

 

 

 

 

続いて「特攻、空母バンカーヒルと二人のカミカゼ」が紹介されます。

「日本人の作る作品には、ひとつ、欠けているものがあるのが、前から気になっていました。例えば特攻──神風特別攻撃隊。最近も映画になりましたよね。日本人が描くと、敵艦に体当たりすることを志願したパイロットの心理とか、それを送り出す人たちの心理は描かれるんです」

「でも、体当たりを受ける側、連合軍の船に乗っていた人たちはどういう心理だったのか、それがよくわからないんです」

「特攻というと、どうしても日本人の悲劇のドラマのように語られがちです。でも、神風攻撃を受けたアメリカ軍の側にも多くの悲劇があったこと、勇気や努力、英雄的な自己犠牲行為もあったことを忘れてはいけないと思います。」

そう、山本氏は日本人の虐殺ばかり話しているのではありません。自分の悲劇ばかりではなく、相手側の悲劇についても考えるべきだと言っているのです。

 

 

この小説のこのような構成が何をいいたいのかわかりますよね。

 

 

 

 

山本弘はすべての虐殺に対して公平な意見を述べているんだよ、日本人の虐殺ばっかり取り上げてるんじゃないということがよくわかります。

こういう考えの人が増えていけば世界は平和になっていくんだろうな。

マウンティングしたいだけでまったく人の話を聞かないから勝手に恥をかいたのに、勝手に怒ってる人

togetter.com

 

このまとめは大量の通報によって削除された

https://togetter.com/li/1044586

のコピーである。

 

読めばわかるが、要するに簡単にいうと、

こいつは本を読まない人間だ、と勝手に決め付ける人がいてめんどくさいよね

というだけのまとめだ。

 

さて、ここに超絶面白い大量のコメントが書き込まれた。それをまとめたもの。

togetter.com

 

 

というように、「こいつは本を読んでないやつだ」という、まとめの主張そのままを体現したようなコメントで大量投稿する人間が現れたのだ。

 

 

新規IDの卵アイコン「いちのせやよい」が普段どれほど本を読んでるかなんて、地球上誰一人知らない状況で、「いちのせやよいという、普段本を読まない人間の主張は間違っている」というギャグ。

 

「いちのせやよいが本を読まないという根拠は何ですか?」という当然のツッコミに、むりくり「本を読まない人間レッテル」を貼ろうとするから、おもちゃになっていくコメント欄。

 

 

ceron.jp

 

当時のコメントを読んでもらいたい。

いちのせやよいのまとめに対する正誤、賛否で盛り上がったのではない。

いちのせやよいの主張が正しいとか、それに賛成するなんてことは一切ない。

 

 

山本弘についてのデマを流したなんて言われても困るのだ。

 

 

 

このまとめで主張するような人間がコメント欄に現れたからこそ、そして、それを必死で擁護しようとする信者が現れたからこそみんなが「ああ、なるほどね」となったのである。

 

 

そもそも新規IDの卵アイコン「いちのせやよい」が山本弘のデマなんか流して、信じるやつなんかほぼいない。

それどころか、当時あまりにタイムリーな山本弘の出現とコメントっぷりに、コメント欄では自作自演まで疑われた。

 

自業自得なのに、勝手に逆恨みして、動員して通報されても困るのである。

 

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めんどくさいので山本氏の言うことがひゃくぱーただしい、もうそっちの主張どおりでかまいませんよ、と何度も言ってるし、謝罪までしてるのにね。

 

 

世の中には

「人の読書傾向はあざ笑うな」

「言葉をみんなに伝えたいなら、反発を受けるような態度は慎むべきだ」

とか、それっぽいことを

「僕は小説にこう書いてる」

と言ってるくせに、

その意味を本人がまったく理解せずにtogetterのコメント欄大量投稿してのっとって、ほうぼうでひんしゅく買ってるから困る。

 

 

 

 

 

 

 

マウンティングしたいだけで相手の話をまったく聞かない人の実例

togetter.com

このまとめについての正誤、賛否はまったく関係ない話なのでおいておいてほしい。

このまとめに「震災時被災地では犯罪が増えてることは警視庁の出した数字でわかるのに、年間の統計とか出して数字のトリックで犯罪があまり増えてないということにするのはいかかがなものか」と書いてあることが重要。

 

 

 統計のリンク先やページ数まできちんと書いてある。

 

 

 

 

 

 

 

 

さてここに、面白いコメントでコメント欄を占拠する人物が現れる。

こいつ、「ちなみに」とか言いながら、まったく同じリンク先を示すのである。

 さらに

主な被災県である岩手、宮城及び福島の3県(以下「被災3県」という。)においては、大震災発生後、 侵入窃盗が増加するなど特異な状況が見られたが、時間の経過とともに概ね落ち着き、3月から 12 月に おける刑法犯認知件数は、3県ともに昨年同期と比べて減少している。被災3県の窃盗犯は、全体として減少しているものの、福島県侵入窃盗のみが増加している。中で も、住民が避難して無人となった民家に対する空き巣や被災により出入口が壊れるなどしたコンビニや スーパー等に対する出店荒し等が発生しており、特に、福島原発周辺の警戒区域では、長期間にわたり 住民の避難が継続したため、この地域における空き巣の発生が顕著となっており、一時帰宅した住民が 被害申告する状況が見られた。

とコメント欄を占拠し続け

と締める。

 

 

まとめでは「年間データ持ってきて、福島がちょっと増えただけというトリックで語るな」と言っているのに、まさしくそれをコメント欄に書くというコント。

 

 

 

 

そういう、被災地では犯罪激増してるのに、犯罪は増えていないというアナウンスがされた結果、

「あ、察し」

と、「外国人による犯罪だから隠されているんだ」となり外国人犯罪デマにつながった

郭基煥教授は言っているにも関わらず、

郭基煥教授が言っていることとは、まったく正反対

「被災地では犯罪は増えなかった」という記事はいかがなものかというまとめなのに、

 とコメントするギャグセンス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめをまともに読もうともせずに、自分の意見だけを書き込みに来たのはこのコメントを読むとわかる。

 

 

 

まとめの中にも記事の中にも一切

「3人の目撃者は中国人や韓国人を見た」とは書いていない。

「外国人を見た」と書いてるだけだ。

外国人を見たと言っただけなのに、中国人や韓国人を遠くから見てどうして日本人じゃないとわかったんだ、と言われましてもそんな話していない。

見た目、外国人だったんでしょ。

 

 

もちろん、見た目で外国人と言うなっていう意見もあろうかと思いますが、最初に書いたとおり、ここではそういう話はしてない。

まとめに書いてあることを読まず、書いていないことを勝手に読み取って、自分の主張したいだけの人の話をしているのである。

 

 

 

 

 

ちなみにこの人のシンパが押し寄せてきたり、ブロックすんなとか削除すんなとか通報したとか色々荒らしてるのでとても困っている。

恋人とすっきり別れるためにはうんこを3回漏らせ、そうすれば勝手に離れていきつきまとわれないという日本のことわざが好き。

 

何回読んでもサクラの根拠が不明なんだよな

こいつの性格から考えて不正を働く可能性は十分にあると思う。確実なのはサクラだ。
不正をすることにメリットがあるなら不正をする可能性がある、その前提で対応すべき
よし、サクラの数は七人としよう、最初から相手に七票が入っているという条件でバトルに挑まなくてはならない
俺たちだって不正はできる。だがこっちが同じことをやったらあいつと同じ深みに堕ちてしまう。
会場を埋め尽くす参加者、その中に混じっている二〇人以上のBISの生徒。参加者を増やすため、メルマガ部に協力を求めたのは正解だったようだ。
蟹江が何人かサクラを配置していたとしても、参加者の分母を増やせばサクラ不正の効果は薄れる。
不正がない場合、ある本に対し、BISの生徒も双子沢の生徒も同じ比率で手を挙げるだろうと予想される。その比率に極端な偏りが見られたらサクラがいることが疑われる。
蟹江はまともな本を出してきた。大きな破綻はなく聞きやすい発表だったと言える。サクラがいるであろうことを考慮に入れれば、そこそこ票を稼ぐ
「あのひでえ発表になぜ九票も入った?」「おそらく不正があったからだと思います」部長はサクラの可能性が高いことを説明した。
「蟹江が何も企んでなかったらどうする気だったんだ」「結果的に蟹江はやっぱり不正をやったわけで」「ああ、今回はたまたまお前らが正しかった」

 

 

ある本に対して、双子沢の生徒の投票率が極端に高かったら、サクラに投票するようにと不正したことが疑われるように、
ある本に対して、BISの生徒の投票率が極端に低かったら、サクラに投票しないようにと不正したことが疑われる。

山本弘の虐殺観の原点

 

ジェライラの鎧
もちろん滅びるわ、それが小国の定めよ。でもね、なくなるのは国の名前だけなのよ。国民の大半は、新たな征服者の下で、前とたいして変わらない生活を続けるでしょう。ひょっとしたら、今より豊かになれるかもしれない

 

 

山本弘の初期ファンタジー小説である。
隣の貧乏悪党国家が攻めてくるのに備えて、家臣からの壁を作っておこうという提案に対して、国民みんなが幸せ国家の支配者の答えがこれ。
壁なんか作ったら相手を刺激する、だから丸腰でいいんだというなんともお花畑な発想である。
中世ファンタジーで、征服された国民の大半が前と対して変わらない生活を続けられる?
相手は自国民さえまともな生活が出来てない国でっせ。
これ、なんらかの比喩なのかと思うけど、本気だからね。
これで家臣と読者を論破しようとしてるからね。
この頃から山本弘歴史観に疑問を持つ人が増えていったんだよね。

ビブリオバトルで困ってる人に勧める正しい本

九月、東京の路上で ジェノサイドの残響 加藤直樹

山本弘著「BISビブリオバトル部」の参考文献であるこの本について紹介したいと思います。
まえがきに、この本では東京で起こったユーゴスラビアルワンダのようなジェノサイドが起こったことを「感じる」本だと明記してあります。
最低限の説明は入れたが主要な出来事やもっとも残酷な事例を集めたものではないと。
したがって、この本に載っている虐殺例以上の虐殺がこの本に載っている虐殺規模以上に行われたことは明白です。
普通の人々がレイシズムに動かされて虐殺に手を染める姿がこれほどまでかと書かれた本ですが、これでもまだ主要な出来事や残酷な事例を集めたものではないという事実に驚愕します。
21世紀の東京で起こることはないのだろう。しかし自警団は一九九五年の阪神大震災でも登場している。筆者の友人のジャーナリストは深夜被災地を移動中に泥棒と間違えられバットをもった自警団に取り囲まれています。
そして、阪神淡路大震災でも東日本大震災でも、外国人が悪事を働いているといった類の流言は存在しました。東京で大地震が起こるときも必ず流されるでしょう。それが犠牲者を生む可能性は否定できません。
東京を再び大地震が襲った時にどのような発想をするだろうか。外国人の暴動を心配するだろう。火災の拡大を見たときに外国人の放火を疑うだろう。そのままインターネットに垂れ流すだろう。やっぱりかとそれをさらに拡大する。事実かどうかなんてどうでもいい、外国人をたたく絶好の機会だとはしゃぐだろう。
その先に何が起こるのか。
虐殺の事実を否定することは、未来の虐殺の準備をすることになります。
それは九〇年代の歴史認識問題から始まりました。南京大虐殺や日本軍「慰安婦」などの史実を打ち消すために、被害者、被害国の「非人間化」が必要だったのです。
右翼政治家たちがしかけメディアが展開する集団ヒステリーのような「非人間」化=レイシズムキャンペーンを誰もが疑問に思わない状況、それはどこに行き着くのだろうか。
PCでネットを眺めていて、一日に一度も韓国や韓国人の悪口を聞かないですむことはまずない。韓国政府への批判を超えて、朝鮮民族への憎しみとレイシズムが色濃くにじんでいる。
この10年こうした状況が続く中で、多くの人がそれを異常と感じることをやめてしまった。
在日コリアンの少年少女たちはどんな気持ちでPCの前に座るのだろうか。
実は虐殺にいたる数年間も朝鮮人蔑視の風潮が強まっていた。植民地支配からの三一独立運動、この事件で日本人民間人の死者は0であったが、暴徒化した朝鮮人が日本人を襲っているという構図で伝えられた。
レイシズムはそれに合致する事実の断片を寄せ集め、その帰結として関東大震災朝鮮人虐殺によって固定化された。
インターネットを通じてレイシズムは新しい形で蘇ってきた。
私達はいまだに植民地支配が作り出した朝鮮人虐殺の残響が続く時代を生きている。
このような内容に対して批判する勢力もありますが筆者の言葉をもう一度思い出してください。
虐殺の事実を否定することは虐殺の準備をすることです。

 

ビブリオバトルに勝つ正しい本

新編三光 中国で日本人は何をしたか 中国帰還者連絡会

山本弘著「魔獣めざめる」の参考文献であるこの本について紹介したいと思います。
まえがきで本多勝一さんはこう言っています。
ナチドイツとか日本軍、ベトナムでの米軍、中央アジアでの蒙古軍などいかなる民族も残虐非道の鬼になりえます。
しかし、他方で、民族により異なる性格もかなりあることも認めざるをえない。日本は反省ない民族であり、それは反省する民族よりこまわりもきくし、「手段を選ばずモウケる」ときにも有効だし、「どんな悪ラツな手段で選手を引き抜こうと、勝ちゃあいいんだ」式にやった野球チームの人気が一向に衰えない現象も関係があります。
「反省なき民族」としてのかなしき「特有性」の中で、日本人が地球上で他民族と遜色なく肩を並べることが出来るようになるには、この大虐殺を真実だと認め謝罪し、全世界的にくりひろげられている「反核軍縮」の大きなうねりの中で政府が防衛費を突出させたり危機感を煽ったりしないことが求められています。
それを示すように本の冒頭にはあの有名な南京大虐殺証拠写真がずらりと並びます。
そして中国で行われた日本人による大虐殺の証言が並びます。
これらの証言は中国の撫順戦犯管理所に収用されていた日本人戦犯により書かれたものです。
妊婦の腹を割き、焼け火箸で拷問を行い、嫌がる少女を銃剣で脅し、捕えた農民の生き肝をとり、赤ん坊を殺し母親を犯した証言です。
そして証言者は日中友好協会に入会し「人民日報」月刊誌を購読しており、今の日本に対して、戦争準備をやめてその金をアジアとの友好に使ってほしい、安保条約の下で核戦争の危機が迫っている、自衛隊が強化され軍事費が急増され再び戦争への動きが強まっている、他国の軍隊が駐留する限り平和は絶対に来ない、他国の侵略を口実に軍備拡張が公然と叫ばれているという正しい考えが述べられています。
最後になぜいま「三光」なのか書かれています。
今、急速な右傾化の道を辿る現在の情勢の中で再びそのような状況を作り出している為政者とその同調者に警告を与えるためである、と。
昭和57年にこの本が刊行されてから急速な右傾化は止まることなく続いており、30年以上も戦争危機から脱することの出来ない日本はとても大変だなと思い、早く平和が訪れることを期待します。